体を温めるのか冷やすのか
症状がひどく、強い炎症があっても、体が冷えていたら温める薬を使うというのが、漢方の基本ですが、温める薬は慎重に使わないといけません。
どうみても悪化しているのに、体を温める薬を服用しているケースが時々見られます。もう少し配慮して薬をつくらないのかなあと思ってしまいます。
頻用する生薬でいうと、桂皮、川芎はかなり気を付けて使用しないと、一気に悪化することがあります。
人参や黄耆も、炎症を助長するので、症状が落ち着いてからでないと悪化しやすいです。
附子は使い方次第では問題ありません。
乾姜を使用する場合、できれるだけ炮姜に近いものを選んだ方が無難です。
食べ物で一番悪化しやすいのは、ニンニクです。ニンニク含有製剤やニンニクが多く入った料理で悪化する方は結構います。
ニンニクは胃を強力に温めるので、炎症を悪化させることが非常に多いです。
体を温めるには
漢方薬で直接温めると悪化する場合、外側から攻めていきます。
水が多い体質の場合水を追い出すこと、血が少ない場合は血を増やすことで、貯められる熱の量を大きくすることが重要です。
体の土台をつくった上で、温める漢方薬を使ったり、生活習慣を改善して体を温めていきます。
氷入りの飲み物は避けること、生野菜や果物は避けて加熱して食べること。体を動かして熱を自分で生み出すこと、ひとによっては筋肉(と少しの脂肪)を増やして熱を蓄えられるようにすることなどで、体を温めます。
体が冷えている方の場合、以上のことに留意してお薬を考え、生活を少しずつ変えてもらい、症状を取っていきます。
