考え方について1
一般的に、関節が動く範囲が限定されてしまうのは、血や水の滞りと考えます。その上で、炎症があるのか、あるなら炎症を何で取るかを考えます。
肩が夜に痛むことが多いですが、漢方では、これも血や水の滞り、血流の悪化と考えます。夜になり、体の活動量も減ってくると、血や水が動きにくくなり、痛みに変わります。夜に眠れないほどの痛みの場合、まずはこの症状を取ることを目標にします。当帰、川芎、桃仁、大黄、牡丹皮、紅花などを含む薬を選びます。
肩を左右触ってみて、症状が出ている方が熱っぽいのであれば、炎症を取る生薬を加えます。この場合、他の体の症状によって、炎症を取る薬を何にするか選びます。石膏、黄芩などを中心に考えます。
また、体質を考えて、どうすれば血、水の流れをよくできるかを考えます。
冷えている方は温めることで流れをよくします。胃腸が動きにくい方やストレスが多い方は気の流れをよくすることで、流れをよくします。
他にも、エネルギー不足タイプや、血液中の水分が少なく粘っこいタイプ、食事が乱れているせいで血の流れが悪いタイプなどがあり、その人に合ったものを考えます。
治療について
なかなかすぐには改善しにくいですが、まずは薬で痛みを取ることを目標にします。痛みが取れれば、治った後に関節の可動域が狭くならないように動かすことが重要です。
漢方薬自体で、可動域が狭くなりやすくなるのをある程度予防できると思っています。服用しながら、
できるだけ早く普段の生活ができるように、お手伝いいたします。
