ニキビ(赤黒いニキビ、白ニキビ)の漢方治療

ニキビついて

 漢方の考え方では、湿熱が関わることが非常に多いです。皮脂の分泌過多は湿、赤く腫れるのは熱、化膿するのは熱毒と考えます。

 赤いニキビと、赤黒いニキビと、白いニキビで、治療方針が違います。

 赤いニキビは、熱が強いと考え、ふくらみが強いほど、熱毒が強いと考えます。

 赤黒いニキビは血流が悪いことが多く、その血流が悪い原因をさらに考えます。

 白いニキビは、大きく膨らむか、小さいものがぽつぽつとできるかによって、考えを変えます。大きく膨らむ場合、膿を出す薬を中心に考えます。小さいものが多い場合、身体に要らないものが溜まっているより、体の正気の不足を考えます。

薬の選び方について

 ニキビに対する薬と同時に、その人の体質を考えて薬を合わせることも重要です。

 体が冷えている場合、冷えた場所を見極めて温めてあげないと、体の機能が正常にならず、ニキビを繰り返してしまいます。

 陰が不足している場合、陰を補うと同時に、陰を消耗する熱を取る薬を組み合わせます。この体質は、細菌感染を繰り返しやすく、ニキビのことだけを考えるのではなく、体質に対する薬が重要と考えています。

 便秘がちの場合は、必ず便通をよくします。便と一緒に体の老廃物をしっかり出すことで、皮膚から老廃物を出す負担を減らして、ニキビを改善していきます。

 西洋医学的には、ホルモン因子、角化因子、微生物因子が関わるとされます。ホルモンバランスの影響はないか、肌のターンオーバーが正常かどうかも合わせて考えることで、1つの薬だけでは対応できないニキビに対してアプローチしていきます。

ニキビ痕・色素沈着について

 色素沈着やニキビ痕を抑えるためには、まずは早めに治療をすることが大事です。炎症が長く続けば、肌へのダメージが多くなります。

 その上で、残りにくくするための薬をその方に合わせて考えていきます。その方の気血がどれだけ豊富にあるか、気や熱の上衝はないか、冷えはないかなどを考えて、薬を選んでいきます。

ニキビができにくくなる体質にするには

 ニキビができやすい、できにくいは、体質に由来する所がかなり大きいです。

 タバコを吸って、ジャンクフードを食べ続けてもほとんどできない人もいれば、生活が乱れるとすぐにニキビができる人もいます。

 体にとって不要なものを体に溜めこむ体質か、肌から出そうとする体質かの違いだと思っています(稀に、とんでもなく”解毒機能”や”排泄装置”が強い人もいますが)。

 体に合った漢方薬を服用しているうちに、ニキビができにくくなることが多くあり、治療がそのまま体質改善になることも多いです。

 ただ、そうはいっても、生活習慣が大切なのは確かです。好きな食べ物も少し楽しみながら、基本はきちんとした生活を送ることでニキビがない肌を守る、仕事やプライベートでちょっと無茶をしてもニキビがあまりできない、そのくらいが最終目標だと思います。

治療について

 ニキビの治療は、数日で効果が現れることはほとんどありません。

 次のニキビができにくくなる、赤くふくらむ個数が減っていくなど、14日~1か月単位で実感できることが多いです。

 また、時に難治性で、数か月単位でがんばって服用しないといけない場合もあります。

 ニキビは精神的に辛い症状です。

 症状が軽減するように、一緒に考えていきますので、よければご相談ください。