夜尿症の漢方治療

考え方について

 大きな方針としては、膀胱の痙攣を取る、胃腸を温める、四肢や体表面を温める、できるだけ日中に尿を出す、のどの渇きを減らして水分摂取量を減らす、膀胱の血流をよくするなどから、どの方法がよいかを考えます。

 その方の体質を考えるのも重要なので、尿の症状以外も詳しくお聞きして、全身を整えることも並行して考えていきます。

 子どもの場合は、胃腸が虚弱で他の子と比べて元気がないタイプなのか、それとも元気いっぱいで癇癪を起しやすいタイプなのかを、大きく分けて考えます。

 胃腸が弱いタイプは、胃腸のケアをすることで症状が治まっていくことがあります。

 疳積持ちの子は、筋肉が緊張しやすく、膀胱がひろがりにくいのを緊張を解くことで尿を溜められるようにします。

 ある程度の年齢や大人の場合、気や水の渋滞が関わっている可能性が大いにあります。

 自律神経が乱れているタイプは、柴胡剤の中から一番その方に合っているものを選びます。

 そのほか、気血の不足はないか、気血水の巡りはよいか、気や熱が上に昇りやすく下腹部の虚となっていないか、神経の過敏はないかなどを探ります。

治療について

 10日ほどで効く場合もあれば、1か月ほどしてから効くこともあり、どれくらいで効果を判定できるかは一概には言えないため、少し根気を持って続けていただけるとありがたいです。

 ご来店の度に、舌や脈を診て、まだ症状の改善が見られなくても、他の所見が改善しているかどうかを確認して、その薬を続けてもらうかどうかを判断しています。

 できればご来店の上、ご相談いただけると幸いです。