発熱(不明熱)について
検査をしても、西洋医学では原因がわからない発熱も、漢方では治療法が見つかることがあります。
考え方について
熱があるから、体を冷やせばよいというわけではなく、汗や便を出して解熱させたり、気血を補充して解熱させることもあります。
まずは、発熱は決まった時間に起こるのか、24時間以上空けて定期的に起こるのか、全くの不定期なのかを確かめます。
決まった時間に起こる場合、朝なのか、夕方なのか、夜間なのか。
朝であれば気血水の渋滞、明け方なら冷えているのかもしれません。夕方であれば、血や水の渋滞や、気血の不足、胃腸に邪があるなどいろいろと考えられます。夜間であれば、血や水の渋滞、神経を鎮めるはたらきの低下などを考えます。
24時間以上空けて定期的に起こる場合、邪が体のどこかに潜んで(と想定して)、時々出てくると考えます。
全くの不定期なら、悪化する条件を考えていただきます。
疲れ、精神的ストレス、寝不足、湿度、食べ物など、何かしらのきっかけがわかれば、そこから体の状態を考え、治療方針を導いていきます。
また、高熱なのか微熱なのかも考えます。高熱の場合、体に不要なものがあるとして、その不要なものを体の外へ追い出す薬を選択することが多いです。
微熱の場合は、正気(体の本来の力)の不足のことも、体に不要なものがあることもどちらの場合もあり、他の随伴症状から薬を考えていきます。
治療について
できるだけ簡便で楽に服用できるお薬のほうがよいとは思いますが、エキス剤では対応できなさそうな場合は、理由をお話して煎じ薬をおすすめすることがあります。
発熱がいつ起こりやすいかがわかっている場合は、1日2〜3回服用するうち、その少し前の時間に1回を飲むように時間を調節します。
すぐに治まることもあれば、一進一退のなか徐々によくなることもあります。
よくなったあとは、いつまで薬を服用するかという問題もあります。いつまでも服用してよい薬も、原則として短期間でとどめておく薬もあり、どういった体質かで対応が違います。そこは漢方的診察で、薬の効果が行き過ぎてバランスを崩していないかをしっかり判断しないといけません。
最後に
発熱で仕事や学校に行けない場合、周りが理解してくれないこともあります。原因不明ならなおさら、さぼっているかのように考えられることがあります。
また、発熱で寝込んでしまう場合、日常生活もままならなくなり、ご自身も辛いことと思います。
少しでも症状が軽減するように、一緒に考えていきます。
