更年期について
更年期とは、閉経前、後の各5年間、合わせて10年間をいい、その前をプレ更年期、その後をポスト更年期とも呼びます。
更年期にはホルモンバランスの乱れから、いろいろな症状が起こります。漢方薬では、よく女性の三大処方と呼ばれる3つのお薬が使われますが、それでは効果がないか、あっても一時的なことがあります。対症療法的な方剤と、症状の本質に対する薬を使い分け、あるいは併用する必要があると考えます。
更年期の体の状態について
よくある症状別に考えてみます。
ホットフラッシュは、体の上部、主に頭への熱の上昇が起こった状態です。これが、血の分布をコントロールする肝の機能低下からきているのか、神経の興奮を鎮める陰分の不足からきているのか、下半身が冷えているせいで、熱を運ぶ血が下に降りないのかなどを考えて、お薬を選びます。
筋肉や関節の痛み・しびれは、表面上はその部分の血(組織に栄養を与えるもの)の不足や、血の渋滞、水の渋滞を考え、さらにその原因として背景に何かないかを探ります。
イライラや抑うつなど気分の不安定に関しては、感情を司る肝、精神の安定に関わる心を中心に考えます。肝の気が渋滞しているなら、気と一緒に動く血は巡っているのか、胃腸の気は動いているかなども合わせて判断します。肝や心の血が不足しているなら、血を作り出す力はあるのか、精は足りているのか、無駄な熱があるせいで血を消費していないかなどを合わせて判断して、お薬を選びます。
処方された漢方薬で改善しない場合
対症療法しか考えられていない場合や、その薬の適応ではなくややズレている場合は、ちょっとマシになるけど、治りきらないことがあります。
老化現象やホルモンバランスの崩れを本態として、その方の体質を合わせ、薬を選んでいきます。
最後に
更年期を健康に過ごすには、プレ更年期から漢方の考え方で体を整え、準備することが大切ですが、更年期症状が出てからでも、まずまず対処できます。
無事に更年期を乗り切るために、お力添えいたします。
