生理痛の漢方治療

生理痛の考え方について

 生理痛は、生理前半に痛いのか、生理後半に痛いのかで大きく別れます。

 というのも、生理は、1ヶ月かけて子宮に溜まった血がドッと出ていく現象なので、だんだん溜まっていく過程で痛むか、ドッと出ていった後で痛むかで、体の状態が違うため、治療法も大きく変わります。

 生理前半に痛いのは、気血水の渋滞の痛み、生理後半に痛いのは、気血の不足の痛みであることが多いです。

 加えて、月経の周期や期間、経血の量の多い少ない、経血の色(暗い色か鮮やかな色か薄い色か)、塊の有無などについてお聞きして、なぜ起こっているかを考えていきます。

 脈は、月経期間とそれ以外でやや変化があるので、そこを踏まえて診ていきます。

生理痛が起こる体の状態について

 生理痛によくあるのは血の渋滞の痛みです。

 ただ、血の渋滞だけを考えても、うまくいかないこともあります。なぜなら、血の渋滞は単独で起こることは稀で、さらにその原因があるからです。気(エネルギー)が不足して血が渋滞するタイプ、冷えのせいで血が滑らかに動かずに渋滞するタイプ、精神的ストレスのせいで血管の収縮拡張がうまくいかずに血が渋滞するタイプなど、様々な原因があります。

 血の渋滞の原因にアプローチすることで、より効果的に治療ができます。

 この他、水の渋滞、水の渋滞+熱、気の不足+血の不足、血の不足+熱などで血の渋滞が起こることがあり、分類すればかなり多くなります。そのため、その人の体の状態を見抜いて、薬を選ぶ必要があります。

 このように書いても、ご自身では判断が難しいと思います。ご来店の際に、前回の月経時の症状を少しメモしていただいて、伝えていただければ、私も判断しやすくなり、大変助かります。

最後に

 生理痛でパフォーマンスが落ちたり、寝込むことが少なくなれば、使える時間が増えて、できることがたくさんあります。言わばタイパに繋がります。

 生理期間中も楽に過ごせるように、お手伝いできればと思います。