40代
お悩み:肺MAC症・咳
- 今までの経過
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2~3年前から、咳が出始めるとなかなか止まらない。半年ほど前に、検査で肺MAC症と診断された。
咳は1日中(+)、入浴中はマシになる。寝ている時にも出る。痰が絡むときもあり、出せるがへばりついている感じがある。色は黄+黒。のどの乾燥感(+)。咳をし過ぎて胸のあたりが痛くなることも。
- その他の症状・漢方的所見
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やせ気味。肌は白い。ぱっとみて、元気はある。目や声に力がある。血圧低め。手足の冷え(+)。花粉症。イライラしやすい、ストレス少し。小便1日5回。便通1日1回。食事量問題なし。飲み物は夏でも温かいものが好き。飲酒、喫煙(-)。6時間睡眠、夜中に起きる、疲れがとれない。目が疲れやすい。唇が乾燥しやすい。手が荒れやすい。肩こり。お腹が冷える。
- 来店後の経過
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体質的に虚寒、気滞>気虚、血虚。やや水滞ありと判断。肝の気滞をとり、肝血と肺気を補う薬を2種類用意し、1日のうち、2時間以上空けて、14日分。
14日後、服用を始めて、2~3日は咳が出ていたが、今はだいぶマシ。日中もあまり出ない。痰の色も量も減った。とのこと。同じ薬を30日分。
その後、寒熱や疲れ、食欲などをチェックして、若干調節しながら、基本的に同じ処方をお渡ししていた。
初回から1年半が経った頃、2年前に診断した医師に、人間ドックの結果を診てもらい、「影なくなっている。診断が間違いだったかなあ」と言われた。漢方薬のことは言わないでおいた、とのこと。
本人の希望もあり、かつ長期服用で問題になる処方を選んでいないので、少量でそのまま続けることになった。
その後、季節やご本人の調子によって、少し調整しながら続けている。
- 思うこと
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咳に対して、初めの薬で効果がなければ、肺の潤いを補う薬にしようと次の手を考えていたが、しっかり効いてくれた。
江戸以前のある本の労嗽門に出てくる処方を使った。現在は一般的に咳には使われていない処方。
肺MAC症は、一朝一夕で治るものではないので、長期投与が功を奏したと思われる。
